27歳独身の僕は人生に疲れてきたので非日常のプチ旅に出た

こんにちはアラキです。

 

人生に疲れました。

 

なんだか最近調子が悪い。

 

なぜ調子が悪いのかずっと考えている。

 

多分、本気で人生を変えようとしているからだと思う。

 

僕はクズだ。クズだった。

高校も中退した。

その後はじめたアルバイトも続かなかった。

 

やがてひきこもりになった。

そして鬱にもなった。

 

全てから逃げ続け、

全ての責任を放棄して、

 

僕は気付けば26歳になった。

 

こんなクズ野郎を

実の兄は外の世界に連れ出してくれた。

 

 

自分の経営してる会社で雇ってくれたのだ。

 

このチャンスが最後のチャンスだと思った。

 

そうだ、ずっと俺は変えかったんだ。自分を、人生を。

 

 

ちゃんと自分と向き合おうと思った。

 

 

何故自分はこうなったのか?

何故今までうまくいかなかったのか?

 

そして

 

過去の精算をしなければいけない。

 

 

たまに怖くなる。とても怖い。

 

全てから逃げてきた、26歳の僕。

 

 

そんな奴を社会は受け入れてくれるのだろうか。本当に変われるんだろうか。

 

 

とてつもない不安に襲われる。

またあの狭い部屋に戻り、他人のせいにして、

自分は悪くない、自分は正しい。

 

 

殻に閉じ籠ることによって、

自分を守る。そんな簡単な道を選びたくなる。

 

ここ一年、自分なりに頑張ってきた

 

頑張ってきたと思う。

アルバイトさえ続かなかった俺が、

とりあえず兄貴の会社で働きはじめておよそ1年になる。

 

 

たったの1年と思われかもしれないが、

僕にとっては価値のある1年だ。

 

 

社会と関わり、

ヒトと交わることのできた1年間。

 

 

何度も心が折れそうになった。

それでも何とか食らいついた。

 

心が折れそうになるのは

現実に引き戻される瞬間だ。

 

 

僕は考えが甘い。甘すぎる。

 

 

働き出して半年も経った頃には全てが順調だった。

 

 

本を読み、心について学んだ。

最初の半年間は病院にも行き、カウンセリングを受けたりした。

 

 

少しずつ少しずつ、着実に前に進んでると思えた。

 

 

そんな時ある女の子と出会った。

 

中学校来の友達のキセと言う奴と居酒屋で2人で飲んでいる時に、たまたまキセの知り合いの女の子が居たのだ。

 

 

ぼくたち3人は一緒に飲むことになった。

 

 

女の子と会話するなど、

久しぶりのことだった。

 

 

普通に話せているだろうか?と不安な気持ちと、久しぶりの女の子にドキドキした。

 

 

女の子と会話している自分、

それだけで満足だった。

 

 

飲み会が終わり、家に帰ると

LINEが届いていた。

 

 

その女の子からだった。

 

 

「今日はありがとう。楽しかったよ〜。今度2人で一緒に遊んでほしい。笑」

 

 

 

と来ていた。

 

 

僕は目を疑った。

 

 

え?

2人?

俺と?

俺なんかと??

 

 

つい最近までひきこもりだった男だ。

勿論浮いた話などあるわけがない。

 

 

そんなLINEが来る想定が一ミリもなかった。

 

 

間違えてキセに打とうとしたのを俺に送ってしまったのか?とマジで思ったほどだ。

 

 

「俺と?全然遊ぶよ!」

 

 

みたいな事を返した。

 

 

その後何度かLINEのやりとりをして、

どうやら本当にこんな僕とデートをしたいと思ってくれているようだった。

 

 

 

そのうち、電話をするようになった

 

 

27にもなって恥ずかしい話だが、

電話で会話をするだけで、ドキドキした。

 

 

そして今週の日曜日に映画をみようと言うことになった。

 

 

日曜日になり、

待ち合わせ場所に向かう。

 

 

そこには、

この前あったときよりも

何倍もオシャレで可愛い彼女がいた。

 

 

胸が高鳴った。

 

 

 

そして映画をみて、一緒にランチを食べ、カラオケに行った。

 

 

楽しい一日だった。

デートが終わった時、LINEが鳴った。

 

 

「今日はアラキ君のおかげで楽しかったよ!また遊ぼ。」

 

 

と来た。

 

女の子らしい、可愛い文章だなと思った。

 

 

 

もしかして、

僕にも、こんな僕にも

 

久しぶりに彼女ができるかもしれない。

 

 

そんな期待をした。

 

その後も何度かデートを重ねた。

 

 

その頃からだ。

僕のダメな部分が顔を出してきたのは。

 

 

恋愛をするには精神的に弱すぎたのだ。

 

 

いつもより態度がそっけないと感じただけで、今思えば完全に思い込みなんだけど、不安になって

 

 

「俺なんか不味いこと言っちゃった?」

 

 

などと聞いたりした。

そんな事が何度もあった。

 

 

彼女からしたら

相当うざかったと思う

 

 

男として頼りなさすぎる。

 

 

結果、その女の子と知り合いになってたったの一ヶ月でフラれてしまった。

 

 

 

付き合ってもないのだからフラれたもクソもないけど、突然連絡がとれなくなった。

 

 

既読した上で無視ということは、

まあ嫌われたということだろう。

 

 

現実に引き戻される。

 

 

どこかで今の自分を受け入れてくれる人がいるに違いないと、信じていた。信じたかった。

 

 

人生は好転している、そう信じたかった。

 

だけど現実は、

今まで全てから逃げ続け、少しのことで精神的に不安定になって女の子に1ヶ月でフラれてしまう

 

 

それが僕だ。

本質はなにも変わっていなかった。

 

 

本当に人生を変えたい

 

 

落ち込んでる場合じゃない。

以前の生活には戻りたくない。

今までの過去の延長線上には居たくない。

 

 

明るい希望に溢れた新しい未来に辿り着き会いたいんだ。

 

 

だからこそ向き合わなければいけない課題が明確になってくる

 

その現実とのギャップに圧倒される。

今まで僕はさまざまなその時やるべきことから逃げすぎた。

 

旅にでることした

 

突然だが旅に出た。

旅といっても、土日の休みを利用したプチ旅だ。

 

 

旅はいい。

新しい土地に行き、新しいものに触れる。

新しい人と出会う。

 

新鮮な刺激が明日への活力になる。

 

 

僕は旅が好きだ。

 

 

そんなこといつのまにか忘れていてしまっていたよ。

 

 

どこへ行こうか?とてもワクワクした

 

少しの間、いつもの日常から離れたい

非日常に身を置きたい

 

 

まず、海を見に行こうと思った。

あの偉大で壮大な無限の青を見て、日常のつまらない悩みを吹き飛ばしたい。

 

 

車を2時間近く走らせて、

海に向かった。

 

 

到着し、眼前に広がる壮大な海を眺める。

 

 

遠くで見るとあんなに穏やかなのに

近くで見るとゴウゴウと迫力のある音を立て、波が立っては消えていく。

 

 

あーやっぱ海っていいなあ。

 

 

自分が如何に小さな事でクヨクヨしているかが分かるよ。思い悩むのには少し海は大きすぎる。

 

 

1時間ぐらいただひたすら眺めていた。

ぼーっと。

 

 

その後はラーメンを食べて、

本屋に行って、公園に行った。

 

 

そしてあっという間に夜になった。

 

 

絶対に今日は家に帰らないと決めている。

新しい土地で新しい場所で朝目覚める。

 

それが旅の醍醐味のひとつだ。

 

 

ホテルでも宿でも、車中泊でも、なんでもいい。どこに泊まろうか?

 

 

そうだ、僕は思い出した。

ネットカフェに行こう

 

 

ネットカフェは思い出の場所だ。

かつて元気だった頃、お金もない僕がよく宿泊先として利用していたのがこのネットカフェだ、

 

 

ホテルのような完全個室ではなく、

トイレなど共同で使う事になる。

夜になっても人とすれちがう。

 

 

それがなんとなく修学旅行に来ているような気分にさせてくれる。童心にかえる

 

何をしていてどんな人で何故泊まっているのか分からん人たちと一緒に同じ場所にいる感覚がなんか好きなのだ。

 

 

ということで近くのネットカフェを検索。

 

 

徒歩3分と出た

 

 

 

近っ

 

 

 

さっそく車を走らせる。

 

受付に向かう。

 

 

そうそうこの感じ。

ホテルのように、笑顔で明るい接客ではなく淡々と無表情でこなす店員。

 

それが逆に心地良い。

 

ネットカフェ独特の雰囲気がある。

 

 

 

ブースのフルフラット席を選んだ。

寝るんだったらフルフラットが一番良い。

 

 

 

荷物を置いて、寝転がる。

 

 

旅先で、荷物を置いて、自分だけのくつろぎの空間になった時って最高に気持ち良い。

 

 

そしてネットカフェ特有の、

店内からは軽くBGMが流れて、

隣からはガサゴソと何かをしている音が聞こえ、缶の蓋を開ける音、パタパタと廊下を歩く音などが聞こえる。

 

 

懐かしい。この感じ。

 

 

そして、

旅先で読みたいなと思っていた

原田マハさんの「生きるぼくら」を読んだ。

 

 

主人公が元ひきこもりで、

今の僕の心境と重なる部分があり、

大号泣してしまった。

 

 

最後の母親との会話とか特に泣いた。

 

小説を読み終わり、

そのあとはノートに今の心境を書き殴った。

 

日記でもない。

ただひたすらと、自分の感情を。

 

 

旅先で、文章を書きたくなるのは僕だけだろうか。

 

 

これからのこと、

後悔してること、

不安なこと、

やりたいこと、

周りの人への感謝

いまの気持ち

 

溢れ出る感情をただひたすらと書いた。

 

 

そのあとはコンビニで買ってきていたおでんを食べて、漫画を読んで、寝た。

 

 

で、今に至る。

 

 

やっぱり僕は旅が好きだ。

いつもの日常から離れると、

新しい刺激が加わるから、

 

新しい自分になれたような気がする。

 

生きているぞ、という感じがする。

 

 

まだまだ僕の人生には問題が山積みだ。

そのことに挫けそうになる。

 

 

でもそしたらまた旅に出ればいいじゃないか。

その度に生まれ変わろうじゃないか。

 

 

そうして、

前に進んでいけばいいんだ。

 

 

少しずつ、ゆっくりと、人生という旅を。

 

 

 

なんかまとまりのない文章でごめんなさい。

最後まで読んでくれてありがとうございました!